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小学校音楽劇デジタル紙芝居 ごんぎつね

新美南吉は物語の舞台、愛知県半田市はの出生です。「ごんぎつね」を南吉が執筆したのは1930年、わずか17歳の時でした。この物語は、幼少のころに聞かされた口伝を基に創作されたといいます。南吉は4歳で母を亡くしており、孤独で悪戯好きな狐の話が深く影響を与えました。ごんの孤独に共感しながら創作していった過程が、この紙芝居を見ることで再体験することができるでしょう。
兵十とごんの孤独は、まじわりかけたとき、残酷な最期をむかえてしまいました。そうだったかもしれない、幸福な終わりかたに思いをはせることもできるかもしれません。音楽の響き、セリフのリズムを通じてそれを感じることができれば、さいわいです。

【プロフィール】
島根県出身。筑波大学第２学群人間学類心理学専攻、日本大学芸術学部演劇学科卒業。第24回太宰治賞で小説『夏の魔法と少年』が最終候補作に選ばれる。第6回林芙美子文学賞で小説『水族館で鬼ごっこ』が最終候補作に選ばれる。2009年、映像化・舞台化不可能とされてきた小説『神聖喜劇』（原作・大西巨人）を初舞台化、翌年、両国シアターＸより招待を受け再演を果たす。2013年以降、舞台『銀河英雄伝説』シリーズ他、商業演劇で脚本を手がける。心理学、民俗学、宗教学、文学、音楽、歴史、演劇などの幅広い知識を活かし様々な分野で創作を行っている。現在、山崎哲の後任として二松學舍大学文学部国文学科 講師。

きつねだって、無邪気に笑ったり、いたずらしたり、悲しくて泣いたり…。そんなきつねのごんの生きた時代を、「空はどんな色だったかな？」「この時ごんはどんな表情だったのかな？」そんなことをひとつひとつ、考えながら、イラストを描きました。
ごんと兵十、もしお互いが言葉を交わすことが一度でもあったなら、その時はどんな顔で話をしたのでしょう？私たちが知る物語の深く深いところまで、それぞれの生きた、世界が広がっています。
時折耳を澄ましてみましょう。私たちの日常の細やかな贈り物も、もしかしたらごんのように、誰かの優しさかもしれません。

【プロフィール】
ダンサー、イラストレーター。中高の部活で創作ダンス部に所属。立教大学文学部教育学科入学後、小学校教員を目指すためダンスを離れるが諦めきれず、卒業間際にコンテンポラリーダンスを始める。その後ダンサーの道へ。現在ダンスカンパニーBATIKに所属し、自身でも作品を創作しながら活動中。イラストは小さな頃から趣味で描いており、毎日小学生新聞「てつがくカフェ」コーナーの挿絵を担当。その他書籍の表紙や似顔絵イラストなども描いている。

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