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音楽劇 イソップ物語特集

商品構成

子どもたちにも童話や絵本でなじみ深い「イソップ物語」が,好評の音楽専門館「音楽劇シリーズ」に加わりました。 音楽劇の楽しさを存分に味わってもらいながら,道徳教育においてもさまざまなテーマを提供できるようにとの観点から2編をセレクトしました。 1編は,『旅人とクマ』,そしてもう1編は『粉屋と息子とロバ』の名で知られる話を『ロバを売りにいった おじいさんと孫の話』として,それぞれ翻案して構成しました。 台本,楽曲はすべてオリジナルです。

小学校音楽劇シリーズ9「イソップ物語」の『旅人とクマ』『ロバを売りにいった おじいさんと孫の話』はそれぞれ次の5点で構成されていますが,全てダウンロードによる販売です。内容を十分にご理解のうえ,ご活用ください。

  • Sample A 「旅人とクマ」 上演時間:7分
  • Sample B 「ロバを売りにいった おじいさんと孫の話」上演時間:10分

1.台本

児童用の「台本」です。巻頭にこの作品のおよその内容を把握するための「ものがたり」を掲載してあります。印刷して児童に配布してご利用ください。

  • サンプルA
  • サンプルB

2.歌集

歌の練習用にご利用ください。印刷して児童に配布してご利用ください。

  • サンプルA
  • サンプルB

3.演出の手引き

この音楽劇を指導するためのポイントを掲載した,指導者ガイドブックです。「台本」の流れに沿った「演出のガイド・舞台の動き」を中心に,配役,小道具製作,演技,振付など,指導に当たってのヒントを掲載してあります。

  • サンプルA
  • サンプルB

4.ピアノ伴奏譜

「上演用カラオケ」のイメージをもとにアレンジされた「ピアノ伴奏譜」です。「台本」の進行に沿って編集されていますので,練習時,上演時,いずれにも利用できます。

  • サンプルA
  • サンプルB

5.上演用サンプル・上演用カラオケ

全体のイメージを把握し,練習を効率よく的確に行うための「上演用サンプル」と,練習時,上演時のどちらにも使用できる「上演用カラオケ」です。「上演用カラオケ」は,すべてオリジナル曲をシンセサイザーで演奏した音源で構成され,音楽劇全体を大きく盛り上げます。

Sample A

  • 上演用サンプル 見本
  • 上演用カラオケ 試聴

Sample B

  • 上演用サンプル 見本
  • 上演用カラオケ 試聴

小学校音楽劇シリーズ絶賛販売中

レコーディング風景

制作スタッフ

小学校音楽劇シリーズ9 イソップ物語

著作 脚本・作詞 桑原永江
作曲 アベタカヒロ
プロデューサー 坂元勇仁(ユージンプランニング)
ディレクター 田中エミ(ユージンプランニング)
スタッフ 構成 桑原永江
演出・振付 吉澤隆幸(キッズスマイルカンパニー)
イラスト 前田 究(キッズスマイルカンパニー)
演奏音源 演奏・ナレーション 指揮 しぶやかよこ池田ジュニア合唱団
カラオケ音源作成 アベタカヒロ
レコーディング 平成二十八年八月十七日 大阪芸術大学8号館音声スタジオにて収録
レコーディング・エンジニア 今泉徳人(日本アコースティックレコーズ)
オペレーション 清原嘉一(大阪芸術大学音楽学科准教授)
制作進行 井上勢津・岸まゆみ(ユージンプランニング)
制作協力 大阪芸術大学
発行 発行 東京書籍株式会社
東京都北区堀船2丁目17番1号

プロフィール

  • 桑原永江くわはらながえ(作詞家)
    北海道出身。 こども向けの歌,合唱曲,J-POP,アニメ・特撮ソングの作詞のほか,音楽劇・こども番組の脚本・構成も手掛ける。(一社)日本童謡協会会員。 主な作詞作品に,「ジューキーズこうじちゅう!」「もぐらトンネル」(以上,『おかあさんといっしょ』),「ひよこおんど♪」「たいこたいこどんどん!」(以上,『いないいないばあっ!』),「あそびたいそう(第2)」「はじめてのさよなら」(以上,『おとうさんといっしょ』),合唱曲「unlimited(アンリミテッド)」「友だちだから」。J-POPでは,ももいろクローバーZ,Kis-My-Ft2らに提供。特撮ではスーパー戦隊シリーズ,アニメでは『テニスの王子様』に作詞多数。音楽劇では『みんなが主役!オペレッタ』シリーズ(キングレコード)等の脚本・作詞を担当。
  • アベタカヒロ(作曲家)
    神奈川県生まれ。中学校時代に聴いたベートーベンを機に音楽に興味をもち,高校1年の時に作曲家を志す。東京藝術大学音楽学部作曲科に進学したのち,在学中に歌の魅力を知り,歌曲を中心に新作を発表。卒業後も童謡,合唱などを主軸にオリジナル曲やアレンジを手がけている。第20回かぶらの里童謡祭作曲公募で最優秀賞を受賞。主な楽曲に「さよならの手をふる前に(歌:ひまわりキッズ)」,「祈り(歌:ペギー葉山)」,「最愛(歌:本田武久)」など。2014年に全音楽譜出版社より自身初の合唱曲集《最愛》を出版。これまでに作曲を尾高惇忠,加羽沢美濃の両氏に,ピアノを加羽沢竹美,青柳晋の両氏に師事。日本童謡協会会員。
  • しぶやかよこ (合唱指揮者)
    大阪教育大学音楽科卒業。在学中より東京・大阪を中心に小学校・幼稚園・保育所などで公演活動を始める。ソプラノヴォーカリストとしても数多くのステージをつとめ,2012年にはルーマニアのブカレストで初の海外公演を成功させた。自身の演奏活動と並行して子どもたちの「こころ」「からだ」「ことば」を育てる芸術教育の研究と実践を続け,現在は幼児から高齢者まで幅広い年齢層に向けて音楽指導にあたっている。合唱指揮者としては1995年より本格的に活動開始,近年は合唱指揮に留まらず舞台演出やステージングも数多く手掛けている。『おとのアトリエcoco25』主宰,『池田ジュニア合唱団』代表
  • 池田ジュニア合唱団
    緑あふれる池田の街に子どもたちの明るい歌声を響かせたいという願いのもと,1995年に設立。 「こころを歌声にのせてとどけよう」「からだいっぱいに歌う楽しさを表現しよう」をモットーに,朗読や身体表現をとりいれ,仲間とともに歌うことを通じて友情を育んでいる。明るく力強い,そして美しい響きのある歌声を目指しながら,ハモる快感,歌いあげる感動を追及している。関西エリアを中心に数多くのステージに出演し,オーケストラとの共演も多い。また,国内外の多くの合唱団との交流や老人福祉施設等への慰問演奏なども積極的に行っている。2014年8月に韓国で開催された「第10回世界合唱シンポジウム」に招待団体として演奏し好評を博した。

音楽劇『旅人とクマ』の魅力

1 作品について

もとのお話は「二人の友だちが旅をしているところにクマが現れ,一人はさっと木にのぼって身を隠し,残された一人が死んだふりをしたところにクマが耳打ちをする」というシンプルな構造です。 本作ではこれを翻案し,旅人を六人に増加。友だちを助けずに逃げてしまう旅人を五人にし,それぞれに,グループを力で統率しようとする者,調子よく追随する者,気の弱さゆえ流されてしまう者という性格付けを行いました。 これにより,もとのお話の「災いの時に友の真価が分かる」という教訓に加え,「健全な人間関係とは」,「同調圧力の怖さ」,「正しい判断をするには」など,多様な道徳的問題を話し合う契機として活用いただけます。 音楽劇としては,「元気な行進曲」,「グループの力関係の変化を表現する歌」,「擬声語にニュアンスを込めて表現する歌」など,変化に富んだ楽曲を用意しました。児童の創意を引き出し,魅力的な舞台を作り上げてください。

脚本 桑原永江

2 曲について

M3は歌とセリフを織り交ぜた音楽劇ならではの1曲です。セリフは“間”に注意しながら最後に音楽が1小節ほど残るタイミングで言い終わると良いでしょう。M5はクマになりきってセリフっぽく歌いまわす難しい1曲!音符どおりでもアドリブを加えても構いません。また,このあとのオチを引き立たせる“前フリ”として,あえて大げさに恐怖感を出しておいても面白いでしょう。われこそはと思う人,ぜひチャレンジしてみてください。

作曲 アベタカヒロ

3 登場人物

旅人1

本作の主人公。クマの出没する山への立ち入りを最後まで渋りますが,仲間たちにそのクマの出現を教えてもらえなかったために,一人だけクマの危険にさらされることになります。集団の一員として仲間の総意と自分の考えの間で迷う気持ちと,クマに耳打ちされた後のきっぱりとした行動とのメリハリを意識して演じるとよいでしょう。

旅人2,3

お調子者の二人です。力ある者ものの意見に真っ先に従い,その側に立ってしまいます。その変節をコミカルに見せても,意見を変える瞬間の迷いを意識して演出してもよいでしょう。

旅人4,5

気が弱いけれどやさしい心を持った二人です。集団の空気を読みながらも建設的な提案をしますが,結局流されてしまいます。

旅人6

本作の主人公。クマの出没する山への立ち入りを最後まで渋りますが,仲間たちにそのクマの出現を教えてもらえなかったために,一人だけクマの危険にさらされることになります。集団の一員として仲間の総意と自分の考えの間で迷う気持ちと,クマに耳打ちされた後のきっぱりとした行動とのメリハリを意識して演じるとよいでしょう。

森のウサギたち(3名以上)

旅人たちに,森に入らぬよう注意を促したり,物語の終わりで看板をひっくり返してオチをつけるなど,第三者的な立ち位置です。

クマ(1名以上)

旅人を襲う凶暴なクマ,と思わせて,旅人たちの行動や力関係を見抜き,的確な助言を与えます。その切り替えが物語のクライマックスになります。けれん味たっぷりに演じてもよいでしょう。

コーラス隊(人数自由)

登場人物の気持ちを,歌で増幅して伝えます。特に,クマを恐れていた者が次々に翻意してゆくM3「平気平気!」は,集団の,ある恐ろしい面を強調する重要な役目を担っています。

ナレーション

現代の視点に立ったナレーションですので,あまり牧歌的なトーンにならないように留意します。

音楽劇『ロバを売りにいった おじいさんと孫の話』の魅力

1 作品について

『粉屋と息子とロバ』として知られる話を翻案しました。本作では,主人公を父と子ではなく,おじいさんと孫にしたほか,ロバの引き方について意見する人の設定や人数を変更しています。また,演出のしやすさを勘案し,ロバは川に落ちるのではなく,あらぬ方向へ走り去るかたちにしました。 テーマは,「同じ一つの事象であっても,見る人の立場や考えによってとらえ方はさまざまであること」,「他人の言葉を鵜呑みにするだけではよい結果は得られないこと」。また,本作をもとに児童に「親切・思いやり」について考えさせてもよいでしょう。 音楽劇としては,歌われる曲が,おじいさんと孫の立場で歌う「ロバを売りにいこう」と,行きかう人の立場で歌う「おやおやそれって」の2曲のバリエーションで構成されているのが大きな特長です。「ロバを売りにいこう」は,冒頭でロバを二人で引く時はのどかな調子で歌い,ロバが背中に人を乗せたあとは,歩みが徐々に重くなってゆく様子を歌に反映させます。同じく「おやおやそれって」の歌も,あきれるように歌ったり,強く責めるように歌ったりするなど,一つの曲をいかに振り幅を広く,豊かに表現するかに工夫を凝らしてください。

脚本 桑原永江

2 曲について

同じ歌がシーンに沿ってアレンジされ,何度も登場します。この変化していく面白さをどれだけ味わえるかが1つのポイントと言えるでしょう。ソロ(またはソリ)の部分ではコーラス隊との音量差がありすぎないよう,声をしっかり前に出しましょう。M12にはテンポ変化,セリフ,スウィングしたリズム,ジャズ風の和音など多くの要素が詰まっています。しっかりとみんなで息をあわせ,ビシッと決めましょう!

作曲 アベタカヒロ

3 登場人物

おじいさん

小さな孫を連れて,市場へロバを売りに行きます。道行くひとの言葉をすぐに取り入れ,そのせいで最後にはロバを失うことになります。気が弱く主体性がないとも言えますが,決して駄目なだけのひとではなく,その心の中心にある「かわいい孫のため」との思いを大切に表現します。

まだ幼い子どもですが,周りの人の言葉を前向きに受け取り行動する素直さがあります。

ロバ

おじいさんと孫に市場へ連れていかれる道中,さまざまな乗り方や担がれ方をされ,最後には逃げ出してしまいます。のんびり歩いている様子からだんだん疲れ,パニックになる ─ その様子の演じ分けが物語の推進力になります。

商人(2人以上)

おじいさん一行がロバに何も乗(載)せず歩いているところを,口さがなく言いそやします。商人全員を同じ一つの人格として演じても,それぞれ性格を分けて演出してもよいでしょう

おばあさんたち(3名以上)

孫が一人だけロバに乗っている様子に眉をひそめ,孫を非難します。

親子づれ(子・母・父)

おじいさんが一人だけロバに乗っていることを非難する一行です。セリフでは,子どもと母親は周囲に聞こえるような驚き声を出し,父親はおじいさんを厳しく責めます。

ロバ引き男たち(2〜3人以上)

登場人物の気持ちを,歌で増幅して伝えます。特に,クマを恐れていた者が次々に翻意してゆくM3「平気平気!」は,集団の,ある恐ろしい面を強調する重要な役目を担っています。

ロバ引き男たちのロバ

登場時,すでにへとへとになっているおじいさんたちのロバとは対照的に,元気で自信たっぷりに演じます。

町のひと(4人以上)

ロバをへんてこな格好でかついでいるおじいさん一行を口々にはやしたてます。ロバがパニックになるきっかけとなるよう,けれん味たっぷりに演じます。

コーラス隊(人数自由)

登場人物の気持ちを歌で増幅して伝えます。ほぼ同じメロディーで繰り返される「ロバを売りにいこう1〜6」の歌で,おじいさん,孫,ロバの気持ちや様子の違いをしっかりと歌い分けます。

ナレーション(1人)

物語冒頭のおじいさん,孫,ロバののどかさ,軽やかさが伝わるように。クライマックスに向かうシーンでは,不幸な出来事を予感させる口調を意識しましょう。

ダウンロード版

商品構成 価格
・台本・・・・・・・・・・[PDFファイル]
・上演用サンプル・・・・・[MP4ファイル]
・上演用カラオケ・・・・・[MP4ファイル]
・楽譜(ピアノ伴奏譜)・・[PDFファイル]
・楽譜(歌集)・・・・・・[PDFファイル]
・演出の手引き・・・・・・[PDFファイル]
本体3,048円+税
(税込3,353円)

ダウンロード版がご利用いただけない場合

DVD-RとCD-Rにダウンロードした簡易的なパッケージをご用意いたします。

商品構成 価格
・DVD-R(演出の手引き,台本,楽譜※1)
・CD-Audio[CD-R※2](上演用サンプル・上演用カラオケ)
本体4,000円+税
(税込4,400円)
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