ゆーたん音楽堂[音楽専門館]

週めくり ゆ〜たん音楽堂《音楽万華鏡》

ふみの ミュージック・スクランブルVol.3

 「テルミン」という楽器をご存じでしょうか?
 テルミンとはロシアで生まれた世界で最初の電子楽器です。
 私がテルミンの存在を知ったのは子供のころ、誰かがテレビで紹介しているのを見たのがきっかけでした。

 四角い箱から突き出した2本のアンテナ…楽器というよりは大きなラジオのようなその風貌。演奏法もアンテナに手をかざし、その手を近づけたり遠ざけたりして音程やボリュームを操るという、まるで手品の箱のような楽器に私は釘付けになっていました。
 また、電子楽器と一言で片付けられない、何とも言えない特徴のある音色、なめらかな音の動きもとても印象に残りました。

 あれから何年もたち、最近は雑誌でも特集されたりして、テルミンの知名度はどんどん高まっていると思います。
 最近安いテルミンを購入してときどき遊んでいる私は、そういえばテルミンについて何も知らないなぁ、と思ってこの本を読み始めました。

  • 著者: 竹内正実
  • 出版社: 岳陽舎
  • 発売日: 2006年8月
  • ISBN-10: 4907737157
  • ISBN-13: 978-4907737153
  • 定価 本体2000円+税

 テルミンという名前は、この楽器を発明した博士の名前からきているのですが、この本ではその人レフ・テルミン博士の数奇な人生を追うことができます。 また、著者である竹内正実さんは日本におけるテルミンの第一人者でもあります。
 テルミンを少しでも知っている人ならば、より深くテルミンを理解できる一冊だと思います。私は世界史が苦手なので読んだわりに理解度は低いのですが……(苦笑)。
 そもそも、テルミンってどんな音のする楽器?という人のために、CDも紹介しておきます。

  • SPARSコード: ADD
  • フォーマット:Import, from US
  • 発売日: 2006年12月26日
  • レーベル: Bridge
  • 収録時間: 61分
  • ASIN: B000KJTGNI

 この音源は1975年に録音されたもので、当時、テルミン博士と深くかかわりのあったクララ・ロックモアによる演奏で、クラシックの有名な曲が多数収録されています。
 「ヴォカリーズ」はまるで女性の声のような、「白鳥」はチェロとはまた違った趣きがあり、普通のクラシックが好きな方にもぜひ聴いていただきたい一枚です。

 鍵盤も何もないため、おもしろいけど音を取るのが難しいテルミン。私が「ヴォカリーズ」や「白鳥」をちゃんとした音階で演奏できるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。