ゆーたん音楽堂[音楽専門館]

週めくり ゆ〜たん音楽堂《音楽万華鏡》

ふみの ミュージック・スクランブルVol.2

 CDが売れないなんて話をよく耳にしますが、人々から音楽が離れているではないんだと最近強く感じています。
 ライブハウスやクラブでは日々多くのアーティストが音楽を紡ぎ出し、それを聴きに多くの人が集まっています。電車の中では携帯プレーヤーや携帯電話で音楽を聴いている人をよく見かけます。
 そして、インターネットを使って、だれもが自由に音楽を発表して活動できる今、どこにも所属しないで自主制作活動をしているアーティストの動きは、むしろ以前よりも活発になったのではないでしょうか。

 そんな今の音楽シーンのひとつの活動の形を示してくれるアーティスト「halos」(ハロス)を今回は紹介したいと思います。
 halosは秋田を中心に活動していて、正式メンバーはヴォーカルとギターを担当する草階亮一(くさかいりょういち)のみです。CDはバンド編成で収録されていますが、ライブではバンド編成の時もあれば一人で弾き語りの時もあり、また、サックスやトロンボーンといった楽器とのデュオなど、その音楽が持つ世界観は頭でっかちなジャンルの垣根を自由に飛び越えていろいろな形でライブに来たお客さんを楽しませてくれます。

  • アーティスト名: halos
  • タイトル: record
  • 発売日: 2006年12月13日
  • レーベル: SaaS Recordings
  • ASIN: B000KCHXKI


 私がhalosと初めて出会ったのは、上記のミニアルバム「record」の録音にスタッフとして参加した時でした。その音楽が持つ独特な空気――時には静かな水鏡のような、時には激しい嵐のような、人の心の中に存在する「自然」を喚起するもの――にすっかり魅せられた私は、その後のアルバム制作にも参加し、ワンマンライブを見に秋田へ行き、今も東京でライブがある時は草階さんやサポートメンバーの皆さんとお会いするのを毎回楽しみにしています。
 halosのCDは草階さん自ら、プロデュースからジャケットのデザインまでをこなし、流通に必要な手続きや、音楽配信サイトへの登録も行っています。もし、halosの音楽を聴きたければ音楽配信サイトから楽曲をダウンロードしたり、amazonからCDを買ったりできるようになっています。
 また、自身によるウェブサイトの運営をはじめ、ブログやウェブラジオといったインターネット上の活動も積極的に行っています。
 私は、個人でここまでできるものなのかと感心することしきりでした。
 そして、周囲の人たちが惜しみない協力をしているのも、彼の音楽が強い魅力を持って人を引きつけている証拠でしょう。

 小難しい話は置いておいて、とりあえず言いたいのはhalosの音楽がどこからでも手に入りますよ、ってことなんですけどね。そのくらい、大プッシュなアーティストです。

  • アーティスト名: halos
  • タイトル: bluebird
  • 発売日: 2009年2月22日
  • レーベル: Rolling Thunder Records
  • ASIN: B001RC1CB6


 今までだったら、自主制作の音源はライブ会場で手売りするのが中心で、多くの人に自分の音楽を届けることはなかなか難しいことでした。それが今ではインターネットを通じて全国、いや、全世界の人が手軽に聴くことができるのです。
 もちろんメジャーレーベルが持つ流通とは種類が違いますが、何者にもとらわれない、ありのままの音楽をアーティスト自身の手によってユーザーに届けられることは、これからの音楽シーンにじわじわと、でも、着実に影響を与える可能性を持っているのではないかと思います。

 それって、とっても素敵でわくわくすることではないでしょうか?