ゆーたん音楽堂[音楽専門館]

週めくり ゆ〜たん音楽堂《音楽万華鏡》

当世女子大生的音楽事情 Vol.5

第5回は、私たちのドライブ事情について。

 夏休み!といえば、海だのキャンプだの何かと理由をつけては遠出しようとする大学生。自分の車を持っている学生は(少なくとも私の周りには)ほとんどいないため、レンタカーを利用して出かけるわけですが、車を借りる時にまず言うことは、「新車にしてください」でも「燃費良いのありますか」でもなく、「iPod聴ける車種にしてください」なんです。
 そして、ドライブのために大量(それでも厳選した)のCDを持ち込んだり、オリジナルカセットを作ったり、ということもなく、私たちは海やらキャンプ場やらへ向かうのです。まぁ、聴くのは私たちもやっぱりサザンだったりするわけですが。
 とにかく、私たちの生活に今や欠かせない携帯デジタル音楽プレーヤー。いろんなメーカーからいろんな製品が登場していますが、圧倒的に所持率が高く、また、これから買おうとする人も圧倒的に欲しがっているのは、やっぱりiPodです。確かにデザインもきれいだし、あの二重丸をなぞって操作するのは楽しい……「らしい」。そうなんです。ここまで話しておいて、実はiPodではなく他のメーカーの製品を使用している私。でも、だからこそ、多くの人がiPodに魅了される理由が知りたくて、こんな本を読みました。

  • スティーブン・レヴィ 著 / 上浦倫人 訳
  • ソフトバンククリエイティブ
  • 2007年3月刊
  • ISBN 9784797334159
  • 定価 本体1800円+税

 日本にもiPod信者はかなりいると思うのですが(最近もiPhone発売日の熱狂がニュースで伝えられていましたよね)、アメリカはその比ではなさそうです。若者はもちろん、技術屋やミュージシャン、政治家までもが、この本でiPodがどれだけすばらしいか、ということを熱く語っています。また、多くの職人たちが、iPodに携わる中で感じた「これはすごいことになりそうだ」という興奮が伝わってきます。そして、デザイン、機能、すべてに関するスティーブ・ジョブズの徹底したこだわり。彼のカリスマ性もよく分かります。iPodは他と何が違うかって、何もかも違うのです。

 あれ、私も信者になっている……?

 とにかく、何がどう優れているのか、人々を魅了する製品が生まれるまでに何が起こっていたのかを、著者が徹底解剖してくれています。タッチホイール、シャッフル機能、一曲ずつネットでダウンロードできるiTunes、ポッドキャスト……。今までにないものを生み出そうとすると、なぜ、こんなに衝突が生まれるのでしょうか。でも、人々がそれを求めているのなら、衝突が多かろうとそれを作ろうとするのは当然だ、というプロの精神の基本を教えてもらいました。