ゆーたん音楽堂[音楽専門館]

週めくり ゆ〜たん音楽堂《音楽万華鏡》

当世女子大生的音楽事情 Vol.2

第2回は、私たちの貯金事情について。

 毎年この時期、音楽が大好きな、特にロックを愛してやまない大学生たちは、夏に向けて貯金を誓います。
 せっせとアルバイトをし、香港あたりで2、3泊できるんじゃないか、というぐらいの金額を何とか用意して私たちが向かうのは、香港ではなく、「夏フェス」と総称されるロック・フェスティバル

 今やありとあらゆる形態でロック・フェスは開催されていますが、やはり「お祭り」らしいのは2、3日にわたって、野外、屋内の複数のステージで同時進行でライブが行われる形式のもの。特に規模が大きいのは、新潟の苗場スキー場で開かれる「FUJI ROCK FESTIVAL」と、千葉マリンスタジアムと幕張メッセで行われる「SUMMER SONIC」です。

 私は去年、貯金計画にみごと失敗して夏には間に合わず、年末の「COUNTDOWN JAPAN 07/08」に参戦(フェスは“鑑賞”でも“観戦”でもなく、“参戦”と言うのです)しました。驚くほど設備が整っていて、環境に煩わされることなくライブが楽しめました。これだけの規模のものを開催するのはさぞたいへんだろう、と思いましたが、やはり日本にフェスが定着するまでにはさまざまな試行錯誤があったようです。

  • 西田浩 著
  • 新潮社
  • 2007年7月刊
  • ISBN 4106102226
  • 定価 本体700円+税

 「FUJI ROCK FESTIVAL」と「SUMMER SONIC」が定着するまでの軌跡を中心に取り上げられています。定着してからのフェスしか知らない私には、第1回のフジロックの混乱など、驚きでした。バンドやロックスターの名前が多数登場しますが、私はあまり詳しく存じあげないけれども、著者と同じ40代の方なら「お!」と思うようなバンドも、フェスにはたくさん出演しています。ちなみに私は「COUNTDOWN JAPAN 07/08」で佐野元春さんのライブを拝見しました。世代を超えた新しい音楽の発見があるのも、フェスの魅力です。この本を読んだ後、社会人の方は、通帳よりも、手帳とにらめっこしてしまうかもしれませんね。私も今年の夏こそは!