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バッハの魅力

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 クラシック音楽とは全く無縁だった者がいかにバッハにはまっていったか、その不思議な体験をこれから何回かに分けてお伝えしていきたいと思います。音楽という「文化」の素晴らしさを皆さんと分かち合えることができれば、これにまさる喜びはありません。どうかよろしくお付き合いださい。
 私のお話の前に、今回はコマーシャルから――。
東京書籍では様々なジャンルの音楽書を刊行していますが、まずは「バッハ特集」です。バッハに関しては入門者から聞き込んだ方まで、それぞれの方の興味にあう角度から出版をしています。どうか皆様の座右の書になりますように――。
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【入門書として】『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』
 バッハの書籍としては、名著として名高い十数刷を重ねた書籍です。1985年、バッハ生誕300年の年の出版です。まだドイツが統一されていなかった頃ですが、いまやバッハの大家、礒山雅先生の若き日の情熱が込められた一冊です。同時に私にとっても、小社にとっても最初の音楽書です。辻音楽賞をいただきました。残念ながらいまは品切れ中ですが、いずれは改訂版を出したいと思っています。

バッハへの旅
バッハへの旅
【その生涯】『バッハへの旅 その生涯と由縁の街を巡る』
 生まれてから死ぬまでバッハが過ごした街々を切り口に、一般には行きにくいドイツの田舎などの足跡も含めて写真とエッセイで追って行きます。なるべくバッハの後ろ姿が見えるような本造りをしました。この本を使ったツアーがいまも企画されています。姉妹編に、これはかなり高度な情報も入った『バッハの街』もあります。こちらは翻訳書で文章が中心ですが、その圧倒的な情報量は他の書籍にはみられません。

【全作品】『バッハ事典』
バッハ事典
【全作品】『バッハ事典』
 バッハの作品のすべてがここに凝縮されています。作品の情報も豊富で、解説を含め、年譜、演奏、関連人名など、この一冊があれば研究者レベルのことまで分かります。

【究極の作品】『マタイ受難曲』
マタイ受難曲
【究極の作品】『マタイ受難曲』
 バッハの作品の最高峰のひとつ《マタイ受難曲》だけを、詳細かつ精緻に読み解いていく一冊です。バッハ・ファンだったら必ず行き着く極地の作品を、バッハという人間も含めて数年の歳月をかけて書き下ろしていただいた大作です。京都音楽賞をいただきました。

【バッハの仕事】シリーズ『バッハ・カンタータの森を歩む』
 バッハが生涯にわたって、「仕事」として作曲し続けてきたジャンルを教会暦や行事などによって特集して、1巻ごとに刊行しています。このシリーズは特典として、プロの演奏家「バッハ・コンチェルティーノ大阪」の演奏によるCDが付いています。お買い得間違いないお勧めの書籍です。第3巻は「ドレスデン」というテーマで、鋭意編集中です。
バッハ・カンタータの森を歩む1 マリアの3祝日
バッハ・カンタータの森を歩む1
マリアの3祝日
バッハ・カンタータの森を歩む2 『マタイ福音書』によるカンタータ1
バッハ・カンタータの森を歩む2
『マタイ福音書』によるカンタータ1
【楽器】『チェンバロ・フォルテピアノ』『フルートの肖像 その歴史的変遷』
  バッハの時代の音楽は、いまは使われなくなった楽器も演奏に必要になります。その楽器を修理や復元して当時の音を追い求める名演奏家が世界ばかりでなく、日本にも多くいます。その演奏家は楽器についても自ら研究しているので、学者であり演奏家なのです。チェンバロやフォルテピアノ(ピアノの前身)について本場のヨーロッパでも注目される分厚い労作や、笛と人間の歴史を描いた書籍など、単に博物館に陳列してある楽器ではない、まさしくそれを使った音楽家たちの息吹がこの本たちから読み取れます。もちろんバッハについてもそれぞれたくさんのページをさいています。
チェンバロ・フォルテピアノ
チェンバロ・フォルテピアノ
フルートの肖像<br />その歴史的変遷
フルートの肖像
その歴史的変遷
【演奏家】『ガット・カフェ チェロと音楽をめぐる対話』
ガット・カフェ チェロと
音楽をめぐる対話
【演奏家】『ガット・カフェ チェロと音楽をめぐる対話』
 バロック・チェロの演奏や指揮者としても世界的な名声を博している著者による、チェロをめぐるエッセイ集です。バッハの《無伴奏チェロ組曲》に関して衝撃的な事実がここで初めて紹介されました。

【ファンだったらお試しを】『バッハ問 大作曲家徹底攻略問題集』
バッハ問
大作曲家徹底攻略問題集
【ファンだったらお試しを】『バッハ問 大作曲家徹底攻略問題集』
 検定ブームの昨今、それよりもかなり前に編集した本です。入門から高度な知識まで様々なジャンルから出題しています。バッハに関しては我こそはと自負する若手の著者たちです。でも、できなくてもいいんです。問題を解くことで、バッハのことを知っていただければ。

以上、現在は手に入らない本もありますが、手に取っていただければ幸いです。 次回はライプツィヒ(バッハがカントルとして長年勤めた聖トーマス教会がある街)で出会った不思議な体験をお伝えします。
ライプツィヒでの不思議な体験はこちら