女声(同声)三部合唱「岸辺に」(作詞:池田瑛子 作曲:なかにしあかね)

震災から間もない2011年6月に発表された池田瑛子の現代詩「岸辺に」。宮城県在住の作曲家/ピアニストのなかにしあかねがメロディーを寄り添わせたこの作品を音楽専門館では女声(同声)三部合唱形式の楽譜・音源にてお届け致します。

ダウンロード販売(楽譜・音源)

岸辺に作詞:池田瑛子/作曲:なかにしあかね 収録時間:4分36秒
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※コンサート音源は2013年3月11日に開催された『歌でつなぐ 人と心の 絆コンサート』の演奏を収録したものです。

※コンサート音源、楽譜については女声(同声)三部合唱形式となります。

※楽譜とセットになった音源は,楽譜全体をシンセサイザーで忠実に再現した音源です。

※カラピアノ伴奏音源は,楽譜のピアノ伴奏部分のみをシンセサイザーで演奏した音源です。


◎コンサートのご紹介
5月31日(土) よこはまみなとみらい 小ホールにて、
あんさんぶる”風雅”による第1回 コンサートで、「岸辺に」が演奏されます。
演奏会のご案内は、こちらに紹介しています

作詞:池田瑛子 作曲:なかにしあかね メッセージ

池田瑛子画像

池田瑛子

2011年3月11日。東日本大震災。連日、信じられない惨状が伝えられるなか、激しい無力感に襲われました。ありふれた日常がどれほど大切なものであるか、生きる意味を謙虚に考えさせられました。被災された方々のために無力な私は祈ることしか出来ない。せめて、いちまいの祈りの花びらになって彼岸にも此岸にも桜の花を咲かせたいという思いをこめて詩「岸辺に」を詩誌に書きました。詩人の新川和江先生から「この詩は作曲してもらうといいわね」と薦められ、中村義朗先生を通じてなかにしあかね先生に作曲を依頼しました。

後で知りましたが、なかにし先生自身が辛い状況の中にいらしたのに作曲を引き受けてくださったのでした。心から感謝申し上げます。

2012年3月末、心に沁みる美しい歌曲、合唱曲が届きました。以来、いくつものコンサートで演奏されて歌の翼を実感しています。祈りをこめて歌われ、永く人々の心に寄り添っていけるようにと願っています。思いがけない出会いに恵まれ、音楽専門館様のご厚意でダウンロード販売されることになりました。お世話になりました多くの方々、「岸辺に」を歌ってくださる方々に深く感謝申し上げます。

青山学院大学文学部英米文学科卒。1961年大学卒業間近の3月、朝日新聞社主催、都民文芸講座で作品を村野四郎に採りあげられたことが励みとなり詩を書き始める。1961年から1986年まで河合幸男(筆名・紗良、紗己)主宰の第二次「詩苑」に拠る。「青焔」、「橋」を経て秋谷豊主宰「地球」に拠る。1989年より「禱」の会同人。

所属 日本現代詩人会。日本文藝家協会。日本詩人クラブ。富山県詩人協会。詩誌「禱」。日本詩歌文学館評議員。北日本新聞詩壇選者。富山県詩人協会会長。

詩集『風の祈り』(詩苑社)『遠い夏』(詩苑社)『砂の花』萩野賞(詩苑社)『嘆きの橋』(詩苑社)『池田瑛子詩集』(藝風書院)『思惟の稜線』(能登出版)『母の家』(土曜美術社)『池田瑛子詩集』(土曜美術社)『縄文の櫛』(文芸社)。詩画集『秋の記憶』(美研インターナショナル)『駟』共著(能登出版)。

作品収録『郷土の名詩』(大和書房)『今日の名詩』(大和書房)『資料・現代の詩2001』(角川書店)『資料・現代の詩2010』(日本現代詩人会)『女性たちの現代詩』(梧桐書院)『詩と思想 詩人集』(2001〜2011)『現代生活語・ロマン詩選』(竹林館)『日韓環境詩選集 地球は美しい』(土曜美術社)『日本現代詩選』(日本詩人クラブ)ほか。

なかにしあかね画像

なかにしあかね

富山県の中村義朗先生より、富山の詩人池田瑛子さんの詩「岸辺に」に曲をつけてもらえないだろうかと打診されたのは、2011年6月のはじめであったと記憶しています。送られてきた「岸辺に」を読み、5分間で世界を一周するくらい多くのことを考えて、お引き受けしました。

震災からちょうど3年が経とうとする今、音楽専門館のご厚意でダウンロード販売されることになりました。災害も事故も、メディアへの露出が少なくなり、生々しい話が伝わらなくなると、記憶から薄れていき、この国はもう大丈夫なんだと思いたくなるのが人の世の常です。強調された有名な逸話ばかりが独り歩きし、取り残された桜の花びらの一枚、一枚に思いを寄せることが難しくなります。忘れることは、時に、最大の防御能力です。しかしどこかで、生きることに傲慢にならないよう気をつけ続けることもまた大切なのだと思います。歌を通して思いを寄せる時間を持ちたいという、多くの方々の想いに支えられた作品です。感謝申し上げます。

東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院にて作曲修士号、キングスカレッジ大学院にて作曲博士号を修める。作曲を中西覚、北村昭、佐藤眞、南弘明、サー・ハリソン・バートウィスル各氏に、声楽伴奏法を、故ジェフリー・パーソンズ、ハルトムート・ヘル、イアン・レディンガム各氏に、英詩朗読をゴードン・フェイス氏に師事。

第66回日本音楽コンクール作曲部門第1位及び安田賞受賞、国際フランツ・シューベルト作曲コンクール入賞ほか、吹田音楽賞、現音新人賞、深尾須磨子作曲賞など入賞、入選多数。ダーティントン音楽祭(英)、チェルトナム音楽祭(英)、フェロー国際現代音楽祭(デンマーク)、ブレッシア音楽祭(伊)、Japan Festival UK(英)他の音楽祭、NHK、英国BBC他の放送局などにより作品が紹介され、国内外の演奏家から委嘱を受けている。作曲家、演奏家双方の立場からの「ことばと音楽」についての研究を続け、歌曲伴奏者としても「ベンジャミン・ブリテン歌曲集」(レコード芸術準特選)、「日本歌曲第1集」(レコード芸術準特撰)、「ヴォーン・ウィリアムズ歌曲集〜牧場にそって」(ALCD-7125朝日新聞・毎日新聞・音楽現代推薦盤、レコード芸術特選盤)、「日本歌曲第4集」(FMC-5055、5056)他、充実した活動を行っている。平成17年度文化庁在外研修員として半年間ロンドンにて研修。現在、宮城学院女子大学音楽科教授。Handel Festival Japan実行委員。日本作曲家協議会、日本現代音楽協会、日本音楽著作権協会会員。ヴォーカル・アンサンブルThe Songsters主宰。

中村義朗画像

中村義朗

詩人 池田瑛子さんが所属する禱の会「禱」第42号に発表された作品「岸辺に」にあちこちから反響があり、ぜひ音楽作品にとのお薦めがあったとのご相談を受けました。

東日本大震災の心痛むニュースが流れる中、この詩を読み、この詩にことばとして描かれている情景と心情、そして希望の灯をひとひらの桜の花びらに託し、歌われている詩情に胸が熱くなるのを覚えました。

この詩の作曲はなかにしあかねさんをおいてなしとの思いが閃きました。しかし、宮城学院女子大学にお勤めのこともあり、地域、同僚、学生の全てが被災者であることを考えた時、辛いお願いをするなと思いましたが、この状況を熟知するなかにしあかねさんでこの作品を世に送り出したいとの願いが強くありました。

震災1年後の桜の花が咲く前に作品が届きました。詩に流れることばがメロディーとなり、ハーモニーとなり、力強く鼓動するコーラスは歌う人、聴く人にとって感動そのものでした。

私たち、Toyama Ensemble Singers AI(トヤマ アンサンブル シンガーズ アイ)はこの震災を社会的にも風化させないために、平成25年より、忘れられない 忘れない 東日本大震災3.11「歌でつなぐ 人と心の 絆コンサート」を企画制作し、コンサートを開催しています。この「岸辺に」も絆コンサートで歌い継いでいきたい作品として歌い、多くの人たちに生き続けることを願っています。

中村義朗プロフィール
Toyama Ensemble Singers AI画像
いい音楽届けようプロジェクト新沼謙治 ふるさとは今もかわらず