唱歌・童謡コーラスワールド

★合唱指揮者 田中エミによるワンポイントアドバイス 紹介中!

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資料提供:北茨城市歴史民俗資料館/野口雨情記念館
まど・みちおの宇宙(せかい)~女声合唱のための5つの童謡メドレー~ 
編曲:春畑セロリ 演奏時間:8分18秒
収録曲(メドレー順)(1)一年生になったら(2)やぎさんゆうびん(3)ふしぎなポケット
(4)ふたあつ(5)ドロップスのうた
歌い出し:いちねんせいに なったら ともだちひゃくにん できるかな
【解説】
 いつまでも新鮮で、胸がきゅんとなるくらい可愛くて、くすっと笑いたくなるくらいユーモラスで、それでいて心の底にしっかりと響く、まど・みちおさんのこどものうた。
 その優しくてきらきらした言葉の泉には、名だたる作曲家たちのぴかぴかなメロディが寄り添っています。どれも、いつも口ずさみたくなるようなチャーミングな曲ばかり。
 そこで、中でもとくに大好きな5曲を選んでメドレーにしました。子ども時代を思い出しながら、若々しい乙女たち、お母さんたち、熟女コーラス、プロ合唱団、とにかくたくさんの優しい声に歌っていただきたい!1曲、あるいは2~3曲選んで並べてもよいように、単曲版もご用意してありますので、ぜひステージ用のレパートリーにしてください。
 昨年104歳で亡くなられたまど・みちおさんを偲びつつ。そして、可愛らしい歌を残してくださった作曲家の大先輩方に敬意を表しつつ。(2015.9.4)
【演奏上のワンポイントアドバイス】
春畑さんのアレンジはとてもリズミカルで、ちょっぴり大人な雰囲気を醸し出すようなお洒落なアレンジとなっています。練習ではリズムや2度の音程のぶつかりにもこだわって、本番ではそれをサラリと歌いたい!ハーモニーが混み入ってくる箇所はテンポを落としたり、レガートにしたりしながら丁寧に練習しましょう。
 
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楽譜・音源サンプル ショッピングカートへ 824円+税
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しゃぼん玉~野口雨情の詩による童謡メドレー~ 
編曲:アベタカヒロ 演奏時間:13分16秒
収録曲(メドレー順)(1)十五夜お月さん(2)七つの子(3)赤い靴(4)シャボン玉
(5)兎のダンス(6)雨降りお月さん
歌い出し:十五夜お月さん 御機嫌さん 婆やは お暇とりました
【解説】
1コーラスの短い童謡を合唱として、それもメドレーという切れ目のない形で演奏するにあたりどういったアレンジが考えられるか、それが私にとって最初の課題となりました。曲は雨情の代表的な作品から6つを選んで発表の年代順に並べられたもので、始まりは「十五夜お月さん」、結びは「雨降りお月さん」。そして前半3曲の作曲者は本居長世、後半3曲は中山晋平と、ある種の意図をもってセレクトされています。「親しみやすい合唱」を常に心がけつつも、ときに詩に対して過剰に反応して表情づけを施したり和音を大胆に変えたりもしています。童謡の新たな一面を探るような気持ちで楽しんでいただけたら幸いです。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
メドレーですので、まずは作品全体のクライマックスを想定して作り上げていくことが大切になってきます。とっておきのf、とっておきのpを用意したいものです。また、曲間では、次の曲の表情やテンポにすぐ移れるような心の準備も必要になってきますね。また、短調の作品はどうしても声が暗く沈みやすくなるため、声の響き自体が暗くならないようにしたいものです。
 
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やぎさんゆうびん 
作曲:團伊玖磨 編曲:春畑セロリ 
歌い出し:しろやぎさんから おてがみ ついた
【解説】
可愛くて不思議で不条理で、子どもの頃は、このループする世界におののきつつも魅入られてしまったものでした。少しスタイルをアレンジしていますので、合唱団の個性を出しながら楽しく演出してください。最後はしっとりと!
【演奏上のワンポイントアドバイス】
とてもかわいらしいシンプルな原曲が、ちょっぴり背伸びをしたお洒落なアレンジなっています。そのため、半音や増2度の動きや、2度の音程のぶつかり、そしてシンコペーションなどの箇所を正確に歌うことが大きなポイントとなりますね。
 
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楽譜・音源サンプル ショッピングカートへ 274円+税
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一年生になったら 
作曲:山本直純 編曲:春畑セロリ 
歌い出し:いちねんせいに なったら いちねんせいに なったら
【解説】
子どもたちにも大人気の軽快な作品です。付点8分音符と16分音符のリズムはあまり厳格にとりすぎず、かといって3連符(バウンス)のノリのようにルーズにならず、1拍の中の自然な躍動感を楽しんでください。この心弾むリズムを共有することがアンサンブルのポイントです。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
付点が鋭くなり過ぎると固くなって、せっかくのワクワク感がなくなるので気をつけましょう。歌詞が追いかけっこのように出てくるところは、それぞれの声部の歌詞がクリアに出てくるとアレンジの面白さがより表現できるでしょう。
 
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ドロップスのうた 
作曲:大中恩 編曲:春畑セロリ 
歌い出し:むかし なきむしかみさまが あさやけみて ないて
【解説】
もうとにかく胸を射貫かれてしまうくらいチャーミングな詞と曲です。2コーラス目はメドレー全体のフィナーレにあたりますから、どしどし遊びまくっちゃってください。「ぺろん」とか「ちゅるん」のバッキングは声色やリズム感も工夫してくださってOKです。声も身体も言葉もメロディも、しなやかに!
【演奏上のワンポイントアドバイス】
とてもリズミカルなアレンジになっています。裏拍もしっかり感じましょう。速いテンポの中で移り変わるハーモニーをとらえることが、各パートの音程を決める近道となるでしょう。言葉のニュアンスも工夫して、それぞれの合唱団の個性がでたらよいですね!
 
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ふしぎなポケット 
作曲:渡辺茂 編曲:春畑セロリ 
歌い出し:ポケットの なかには ビスケットが ひとつ
【解説】
いかにも子どもらしいちょっと欲ばりで虫のいい願望を、さらりとお茶目に歌ってください。最後のゆっくりになるところでは、ハーモニーを聴き合って、よく響かせ合って。でも、奥に秘めたお茶目で軽快なリズム感を忘れずに。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
ソロと合唱が交互に登場する部分はメリハリをもって。転調の直後は和音が決まりづらいかもしれませんので、鮮やかに移り変われるよう練習をしましょう。Meno mossoに入ってからはレガートを意識して、和音の移り変わりをたっぷり味わいましょう。
 
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ふたあつ 
作曲:山口保治 編曲:春畑セロリ 
歌い出し:ふたあつ ふたあつ なんでしょ ね
【解説】
しっとりとア・カペラで聴かせましょう。セクションごとに、パート間のバランス、強弱の変化、声の存在感や色合いなどを、こまやかに作り上げてください。途中のバウンスのリズムから、いつのまにか日本の歌らしくしっとりと締めくくるあたりは、腕の見せ所かな?
【演奏上のワンポイントアドバイス】
ア・カペラの繊細なアレンジです。お互いのパートの音程や響きをよく聴き合い、縦のハーモニーを感じつつ、各声部の旋律の流れも大切に歌いたいものです。冒頭のボカリーズはどんなフレージングで歌ったら素敵でしょうか。短調ですが、歌詞の内容に合わせて、声が暗くならないように気をつけましょう。
 
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十五夜お月さん 
作曲:本居長世 編曲:アベタカヒロ 演奏時間:1分10秒
歌い出し:十五夜お月さん 御機嫌さん 婆やは お暇とりました
【解説】
メドレーの幕開けは静かに始まります。1番はソプラノとメゾによるユニゾンで、まだまだハーモニーも出し惜しみ。2番に入った所で一気に3声体の合唱ハーモニーが響き渡ります。合唱って素敵だな、そんな想いもこの瞬間に少しでも伝えられたら嬉しいです。3番の最後は詩の物哀しさを助長するかのようにやや悲痛な和音を選びました。fでしっかり気持ちを乗せてください。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
後半のハーモニーを活かすためにも、1番のユニゾンを美しく揃えて歌いたいものです。そのためには、歌いづらい短3度の音程に注意しましょう。「もいちどわたしはあいたいな」で初めて出てくるfの表現にも注目したいところです。
 
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七つの子 
作曲:本居長世 編曲:アベタカヒロ 演奏時間:1分32秒
歌い出し:烏 なぜ啼くの 烏は山に
【解説】
前の曲で作られたであろう切なげな空気を“ファッ”と明るいものに切り替えましょう。伴奏は細かい16分音符が主体ですが、歌のテンポとしてはむしろゆっくりめに感じられると思います。イメージとしては“流れるピアノに乗って優しく歌いあげる”感じです。「~からよ」、「~ごらん」、「~だよ」などの語りかけの部分では特に優しい気持ちになって歌ってみてください。途中、ソプラノには主旋律の上をいくハーモニーや主旋律の追いかけが出てきますが、裏方にまわった感じで小さくならず堂々と前に響かせてください。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
ユニゾンでは特にフレーズがブツ切れにならないように、また、温かい音色で聴きたい曲ですね。Jの部分はソプラノが出過ぎずメロディを活かして歌ってみましょう。全体的に強弱の変化が多くつけられているところも表現のヒントにしてみましょう。
 
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赤い靴 
作曲:本居長世 編曲:アベタカヒロ 演奏時間:2分32秒
歌い出し:赤い靴 はいてた 女の子 異人さんに  つれられて
【解説】
短調再びですが、「十五夜お月さん」よりもぐっと重たい空気に変えてしまいましょう。4番まである曲ですが、全体を1つの物語ととらえてアレンジしましたので、1コーラスが終わって休符に入っても雰囲気をキープしてください。間奏に出てくる「いっちゃったー」は寂しさを表現して。4番の入りでは主和音を用いず、ことさら寂しさの募る気持ちを煽ろうと思いました。ritとフェルマータの箇所ではデクレッシェンドを効果的に聴かせてほしいです。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
1番~4番まで、毎回違うスタイルで書かれており、ピアノ伴奏の形も表情が変わっていきますので、演奏のヒントにしてみてください。
 
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シャボン玉 
作曲:中山晋平 編曲:アベタカヒロ 演奏時間:2分43秒
歌い出し:シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ 屋根まで飛んだ
【解説】
この詩には、雨情の子供が幼くして亡くなったことへの悲しみが比喩的に表現されている、とする解釈が存在しています。真実は定かではないようですが、あえてこの解釈を全面に押し出すアレンジを目指しました。冒頭はア・カペラの教会音楽のように祈るような気持ちで。ピアノのポツ、ポツ、といった音型はシャボン玉が飛んだり消えたりする光景をそのまま表したものです。2番まで歌ったあとに改めて1番から同じハーモニーで繰り返しますが、ピアノは音型や和声を変えて単純な繰り返しにならないようにしています。最後にコーダとして、1番2番それぞれの冒頭のみを付け加えました。アルトがGにすっと落ちる所は特に印象的に。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
ゆったりしたテンポ設定や空にシャボン玉が消えていくような間奏などから、編曲者の思い描いた情景に寄り添ってみましょう。フレーズの終わりにあるディクレッシェンドが、儚く、ふっとピアノの中に消えていくような表情になると素敵ですね。
 
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兎のダンス 
作曲:中山晋平 編曲:アベタカヒロ 演奏時間:1分45秒
歌い出し:ソソラ ソラ ソラ兎のダンス タラッタ
【解説】
元気な世界に様変わり!可愛らしいウサギになりきってしまいましょう。この曲も「シャボン玉」同様、2番のあとに改めて1番から歌いますが、転調やaccel.などを用いて軽快なウサギの様子を分かりやすく表現してみました。キモは何と言っても2番のあとの間奏と3番でしょう。間奏では声にあわせて体を揺らすなど、楽しい雰囲気が生まれてほしいです。3番の足踏みでは左右どちらの足で踏みならすかは自由にお任せします。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
メドレー全体の最も華かな部分ですね。明るく楽しい雰囲気ですが、油断をすると三連符が乱れて締まりがなくなってくる危険性があります。休符をしっかりつかむ練習をしましょう。IIの半音上への転調は鮮やかに!
 
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雨降りお月さん 
作曲:中山晋平 編曲:アベタカヒロ 演奏時間:2分27秒
歌い出し:雨降りお月さん 雲の蔭
【解説】
前の曲の雰囲気が直ちに消えなくても構いませんので8小節の前奏の間にゆっくり呼吸を整え、歌い出しまでにはしっかり気持ちを切り替えておきましょう。メゾの「Ah」は主旋律の奥にそっと流れる感じで。途中、アルトにとっては希少なソロを置いています。上のパートは対位法的に続いていきますので、しっかり主導権をとって歌を前に響かせましょう。間奏ではちょっとお洒落に鈴の音を回想して。2番は1番とはメロディが異なっていますのでつられないよう気をつけましょう。
【演奏上のワンポイントアドバイス】
メロディの起伏が大きいですね。跳躍したあとの高い音が乱暴にならないよう、よく歌詞を読み込みましょう。Dからのfu fu fuのパートは休符をしっかり感じるとより情景の表現ができるでしょう。
 
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楽譜・音源サンプル ショッピングカートへ 274円+税
試聴   ショッピングカートへ 143円+税
アベタカヒロ 春畑セロリ
  アベタカヒロ   春畑セロリ  
 
○メッセージ
しゃぼん玉〜野口雨情の詩による童謡メドレー〜 
1コーラスの短い童謡を合唱として、それもメドレーという切れ目のない形で演奏するにあたりどういったアレンジが考えられるか、それが私にとって最初の課題となりました。曲は雨情の代表的な作品から6つを選んで発表の年代順に並べられたもので、始まりは「十五夜お月さん」、結びは「雨降りお月さん」。そして前半3曲の作曲者は本居長世、後半3曲は中山晋平と、ある種の意図をもってセレクトされています。「親しみやすい合唱」を常に心がけつつも、ときに詩に対して過剰に反応して表情づけを施したり和音を大胆に変えたりもしています。童謡の新たな一面を探るような気持ちで楽しんでいただけたら幸いです。
十五夜お月さん 
メドレーの幕開けは静かに始まります。1番はソプラノとメゾによるユニゾンで、まだまだハーモニーも出し惜しみ。2番に入った所で一気に3声体の合唱ハーモニーが響き渡ります。合唱って素敵だな、そんな想いもこの瞬間に少しでも伝えられたら嬉しいです。3番の最後は詩の物哀しさを助長するかのようにやや悲痛な和音を選びました。fでしっかり気持ちを乗せてください。
七つの子 
前の曲で作られたであろう切なげな空気を“ファッ”と明るいものに切り替えましょう。伴奏は細かい16分音符が主体ですが、歌のテンポとしてはむしろゆっくりめに感じられると思います。イメージとしては“流れるピアノに乗って優しく歌いあげる”感じです。「〜からよ」、「〜ごらん」、「〜だよ」などの語りかけの部分では特に優しい気持ちになって歌ってみてください。途中、ソプラノには主旋律の上をいくハーモニーや主旋律の追いかけが出てきますが、裏方にまわった感じで小さくならず堂々と前に響かせてください。
赤い靴 
短調再びですが、「十五夜お月さん」よりもぐっと重たい空気に変えてしまいましょう。4番まである曲ですが、全体を1つの物語ととらえてアレンジしましたので、1コーラスが終わって休符に入っても雰囲気をキープしてください。間奏に出てくる「いっちゃったー」は寂しさを表現して。4番の入りでは主和音を用いず、ことさら寂しさの募る気持ちを煽ろうと思いました。ritとフェルマータの箇所ではデクレッシェンドを効果的に聴かせてほしいです。
シャボン玉 
この詩には、雨情の子供が幼くして亡くなったことへの悲しみが比喩的に表現されている、とする解釈が存在しています。真実は定かではないようですが、あえてこの解釈を全面に押し出すアレンジを目指しました。冒頭はア・カペラの教会音楽のように祈るような気持ちで。ピアノのポツ、ポツ、といった音型はシャボン玉が飛んだり消えたりする光景をそのまま表したものです。2番まで歌ったあとに改めて1番から同じハーモニーで繰り返しますが、ピアノは音型や和声を変えて単純な繰り返しにならないようにしています。最後にコーダとして、1番2番それぞれの冒頭のみを付け加えました。アルトがGにすっと落ちる所は特に印象的に。
兎のダンス 
元気な世界に様変わり!可愛らしいウサギになりきってしまいましょう。この曲も「シャボン玉」同様、2番のあとに改めて1番から歌いますが、転調やaccel.などを用いて軽快なウサギの様子を分かりやすく表現してみました。キモは何と言っても2番のあとの間奏と3番でしょう。間奏では声にあわせて体を揺らすなど、楽しい雰囲気が生まれてほしいです。3番の足踏みでは左右どちらの足で踏みならすかは自由にお任せします。
雨降りお月さん 
前の曲の雰囲気が直ちに消えなくても構いませんので8小節の前奏の間にゆっくり呼吸を整え、歌い出しまでにはしっかり気持ちを切り替えておきましょう。メゾの「Ah」は主旋律の奥にそっと流れる感じで。途中、アルトにとっては希少なソロを置いています。上のパートは対位法的に続いていきますので、しっかり主導権をとって歌を前に響かせましょう。間奏ではちょっとお洒落に鈴の音を回想して。2番は1番とはメロディが異なっていますのでつられないよう気をつけましょう。
プロフィール
アベタカヒロ(あべたかひろ)
作曲家。神奈川県生まれ。
中学校時代に聴いたベートーベンを機に音楽に興味をもち、高校1年の時に作曲家を志す。東京藝術大学音楽学部作曲科に進学したのち、在学中に歌の魅力を知り、歌曲を中心に新作を発表。卒業後も童謡、合唱などを主軸にオリジナル曲やアレンジを手がけている。第20回かぶらの里童謡祭作曲公募で最優秀賞を受賞。主な楽曲に「さよならの手をふる前に(歌:ひまわりキッズ)」、「祈り(歌:ペギー葉山)」、「最愛(歌:本田武久)」など。2014年に全音楽譜出版社より自身初の合唱曲集《最愛》を出版。これまでに作曲を尾高惇忠、加羽沢美濃の両氏に、ピアノを加羽沢竹美、青柳晋の両氏に師事。日本童謡協会会員。
 
○メッセージ
まど・みちおの宇宙(せかい)〜女声合唱のための5つの童謡メドレー〜 
 いつまでも新鮮で、胸がきゅんとなるくらい可愛くて、くすっと笑いたくなるくらいユーモラスで、それでいて心の底にしっかりと響く、まど・みちおさんのこどものうた。
 その優しくてきらきらした言葉の泉には、名だたる作曲家たちのぴかぴかなメロディが寄り添っています。どれも、いつも口ずさみたくなるようなチャーミングな曲ばかり。
 そこで、中でもとくに大好きな5曲を選んでメドレーにしました。子ども時代を思い出しながら、若々しい乙女たち、お母さんたち、熟女コーラス、プロ合唱団、とにかくたくさんの優しい声に歌っていただきたい!1曲、あるいは2〜3曲選んで並べてもよいように、単曲版もご用意してありますので、ぜひステージ用のレパートリーにしてください。
 昨年104歳で亡くなられたまど・みちおさんを偲びつつ。そして、可愛らしい歌を残してくださった作曲家の大先輩方に敬意を表しつつ。(2015.9.4)
一ねんせいになったら 
子どもたちにも大人気の軽快な作品です。付点8分音符と16分音符のリズムはあまり厳格にとりすぎず、かといって3連符(バウンス)のノリのようにルーズにならず、1拍の中の自然な躍動感を楽しんでください。この心弾むリズムを共有することがアンサンブルのポイントです。
やぎさんゆうびん 
可愛くて不思議で不条理で、子どもの頃は、このループする世界におののきつつも魅入られてしまったものでした。少しスタイルをアレンジしていますので、合唱団の個性を出しながら楽しく演出してください。最後はしっとりと!
ふしぎなポケット 
いかにも子どもらしいちょっと欲ばりで虫のいい願望を、さらりとお茶目に歌ってください。最後のゆっくりになるところでは、ハーモニーを聴き合って、よく響かせ合って。でも、奥に秘めたお茶目で軽快なリズム感を忘れずに。
ふたあつ 
しっとりとア・カペラで聴かせましょう。セクションごとに、パート間のバランス、強弱の変化、声の存在感や色合いなどを、こまやかに作り上げてください。途中のバウンスのリズムから、いつのまにか日本の歌らしくしっとりと締めくくるあたりは、腕の見せ所かな?
ドロップスのうた 
もうとにかく胸を射貫かれてしまうくらいチャーミングな詞と曲です。2コーラス目はメドレー全体のフィナーレにあたりますから、どしどし遊びまくっちゃってください。「ぺろん」とか「ちゅるん」のバッキングは声色やリズム感も工夫してくださってOKです。声も身体も言葉もメロディも、しなやかに!
プロフィール
春畑セロリ(はるはたせろり)
作編曲家。東京藝術大学卒。
舞台、映像、イベント、出版のための音楽制作、作編曲、執筆、音楽プロデュースなどで活動中。ワガママ者、ソコツ者、ナマケ者、さすらいのお気楽者。主な著作楽譜に、ピアノ曲集「ぶらぶ〜らの地図」(楽譜:全音楽譜出版社、CD:日本コロムビア)、「できるかな ひけるかなシリーズ」「連弾パーティー・シリーズ」「きまぐれんだんシリーズ」(以上、音楽之友社)、「春畑セロリの連弾アラカルト」「ちびっこ・あんさんぶるシリーズ」(以上、ヤマハミュージックメディア)。児童合唱曲に「だいじにしなくちゃね」「キャプテン・ロンリーハート」「雨の樹のドラゴン」(教育芸術社)。書籍に「白菜教授のミッドナイト音楽大学」(あおぞら音楽社)などがある。 http://www.trigo.co.jp/celeri/
 
 
唱歌・童謡コーラスワールド 第二弾
[アベタカヒロ編曲]
 
唱歌・童謡コーラスワールド 第二弾
[春畑セロリ編曲]
 
 
唱歌・童謡コーラスワールド 第一弾
[寺嶋陸也編曲]
 
唱歌・童謡コーラスワールド 第一弾
[横山潤子編曲]