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メッセージ
 演奏したい思いが募り、久し振りの「冬の旅」です。今、演奏家仲間から最高の評価を得ている野平一郎氏の伴奏で、24曲を歌います。
 シューベルトの歌曲集「冬の旅」には、たくさんの思い出があります。 
東京芸術大学に入り、ドイツ歌曲の権威・中山悌一先生の門下生となり、最初のレッスン曲として先生に頂いたのが、「冬の旅」。初心者の常道であるイタリア古典歌曲や、基礎を学ぶコンコーネなどの声楽教本を使った指導はなく、いきなり「冬の旅」だったのです。しかし、オペラとして歌え!というお言葉、、、それは、スケールの大きい演奏を目指して、伸びやかな声で「冬の旅」を歌え!というご指導法でした。その後、大学院でも3年間ご指導頂きましたが、大学院の終了演奏も「冬の旅」でしたし、修士論文のテーマも「冬の旅」でした。この修士演奏前の最後のレッスンが終わった時、突然、中山先生が仰ったのです。「池田、『冬の旅』で独唱会を開きなさい。」と。その言葉で、最初の「冬の旅」全曲演奏を26才で経験することになったのです。イイノホールで、小林道夫氏との共演でした。震えるほど緊張したことが、思い出されます。そして30才の時文化庁の派遣で留学し、「冬の旅」の名演奏家でもあったハンス・ホッター先生に、ミュンヘンのご自宅でご指導頂いたことは、太い年輪になっていると思っています。それから回を重ねていますが、今回の「冬の旅」は、本当に久し振りの演奏です。
 おやすみ・菩提樹・あふれる涙・春の夢・郵便馬車・カラス・辻音楽師などの名曲が含まれている、珠玉の24曲です。
 銀座「三越」の直ぐ裏にある、王子ホールで歌います。どうぞ、ご友人、ご家族の皆様もお誘い頂き、賑やかな会場にして下さいますよう、お願い致します。 この日の演奏で、初めてのCDを作りたいと思っています。
池田直樹
メッセージ

演奏曲目

演奏曲目
1.Gute Nacht
2.Die Wetterfahne
3.Gefrorne Tränen
4.Erstarrung
5.Der Lindenbaum
6.Wasserflut
7.Auf dem Flusse
8.Rückblick
9.Irrlicht
10.Rast
11.Frühlingstraum
12.Einsamkeit
13.Die Post
14.Der greise Kopf
15.Die Krähe
16,Letzte Hoffnung
17.Im Dorfe
18.Der stürmische Morgen
19.Täuschung
20.Der Wegweiser
21.Das Wirtshaus
22.Mut
23.Die Nebensonnen
24.Der Leiermann
おやすみ
風見の旗
凍った涙
かじかみ
菩提樹
あふれる涙
川の上で
かえりみ
鬼火
休息
春の夢
孤独
郵便馬車
霜おく髪
からす
最後の希望
村にて
嵐の朝
まぼろし
道しるべ
宿
勇気
幻の太陽
辻音楽師
冬の旅

プロフィール

東京芸術大学卒業、同大学院修了。
中山悌一、小島琢磨、ハンス・ホッターの諸氏に師事。
第10回東京国際音楽コンクール第2位受賞。第7回ジロー・オペラ賞受賞。
1980〜81年、文化庁芸術家在外研修員としてミュンヘンに留学。
NHK「きょうの料理大賞1999」で部門第1位を受賞。
著書:「声の力」河合隼雄、阪田寛夫、谷川俊太郎氏との共著(岩波書店)

二期会オペラ劇場公演では、『フィガロの結婚』のフィガロ、『コシ・ファン・トゥッテ』のドン・アルフォンゾ、『ドン・ジョヴァンニ』のレポレロ、『魔笛』のザラストロ等のモーツァルトの作品や、『ローエングリン』の国王ハインリッヒ、『タンホイザー』の領主ヘルマン、『ジークフリート』のヴォータン、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』のポーグナー等、ワーグナーの作品にも重厚な役で出演した他、『こうもり』『メリー・ウィドー』『チャールダーシュの女王』等の、オペレッタの公演に於いては、軽妙な演技で喝采を浴び、さらに『ホフマン物語』『真夏の夜の夢』の公演でも存在感を示し、主要な役柄を見事に演じ分け評価は高い。

新国立劇場公演では『アラベッラ』『マノン・レスコー』『トスカ』『夕鶴』『沈黙』『マノン』『ドン・キショット』『ドン・ジョヴァンニ』『椿姫』『セヴィリアの理髪師』に出演し、我が国オペラ界では欠くことのできない存在である。 独唱会も、1976年のシューベルトの「冬の旅」を最初に、同じくシューベルトの「白鳥の歌」、シューマンの「詩人の恋」等で回を重ねている。また、在京、地方の主要なオーケストラに招かれ、多くの宗教的作品や、ベートーヴェンの「第九交響曲」等の独唱を務めた他、NHKのFM放送や、創作テレビ・オペラにも多数出演し、いずれも好評を得ている。オペラの制作者としても『サムソンとデリラ』『奥様女中』『魔笛』『道化師』等の作品を手掛けた他、演出家としては『チャールダーシュの女王』『フィガロの結婚』の二期会オペラ劇場公演、さらには『コシ・ファン・トゥッテ』の新鮮な演出で話題を集めた。さらに演奏会のプロデュサーとしては、2002年にサントリー・小ホールでの「二期会創立50周年記念・30日連続演奏会」を成功させたほか、「100曲リクエスト・コンサート」「オペラ事件簿」「御代は見ての御帰り!」などの独創的な企画でも注目を集めている。

この他、1992年にシアターコクーン制作シェークスピア『夏の夜の夢』で精霊の王オーベロンを演じたのを最初に、俳優として演劇公演にも積極的に参加し、2004年には、新国立劇場制作『喪服の似合うエレクトラ』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞)に出演するなど活躍の場を広げている。2009年3月には、錦織 健氏のプロデュースによるオペラ『愛の妙薬』の全国公演に参加し、インチキ薬売り・ドゥルカマーラ役で喝采を浴びた。        

日本大学芸術学部教授、二期会会員

プロフィール

東京芸術大学、同大学院修士課程を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとして、内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、名手と数多く共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までの幅広いレパートリーを得意としている。作曲家としてもフランス文化庁をはじめ委嘱を含む多くの作品があり、近年ではオペラ「マドルガーダ」(シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭で初演)、歌曲集「悲歌集」(津田ホール委嘱)、チェロのための「謎」(ハンブルグ・ムジークハレ委嘱)、日本フィルシリーズ第40作「トリプティーク」、チェロと管弦楽のための「響きの連鎖」(サントリー音楽財団委嘱)などが世界初演され、いずれも絶賛を博す。2007年には、バッハ「平均律クラヴィア曲集」のピアノ、チェンバロ、オルガンを使う全曲録音を行った。同年にはザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院のレジデンス・コンポーザーとして招かれた。

中島健蔵音楽賞、尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、京都音楽賞実践部門賞、サントリー音楽賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2005年より静岡音楽館AOI芸術監督。

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